言葉は僕たちの想いを伝えるためのものです
言語聴覚士という仕事を11年以上やってみて
言葉は本当に大切だなって思います。
巷では
「言葉の専門家」「言葉の専門職」
「言葉の先生」
と呼ばれていますが
僕たち言語聴覚士でも
コミュニケーションが苦手な人だって
たくさんいます。
逆に苦手な人のほうが多いかもしれません。
言葉にして伝えるということは、言語聴覚士になっていなかったらその大切があまり実感できなかったかもしれない。失語症などで言葉がうまく使えない人と会話をするたびに、彼らの想いが言葉にならない声と音、身振りで伝わってくる体験ができたから。言葉は僕たちの想いを伝えるためのものです。
— ひろひろさん (@stpiro) 2018年9月21日
でも勤務時代には
言葉を使えなくなってしまった
多くの失語症という障害の方と
会話するという
貴重な経験ができた。
彼らの言葉にならない想い。
「あー!!」
「ああ、ああ」
そんな音と声。
そして必死な身振り。
中には涙を流して話してくれたり
大笑いする人も。
人間ってこんなに情緒豊かなんだ
そう感じられたのも
この経験のおかげかもしれません。
言葉は僕たちの想いを伝える道具です。
言葉にせずに我慢することは
それほど必要のないことなのかもしれない。
だって
僕らはまだ言葉を使えるのだから。
使えるというありがたさ。
使えるうちに
たくさんの想いを交換したいなと
改めて感じています。